サンチンの型で身体をつくり変える
当会(伝心会)では、最初に「サンチンの型」から入ります。
「呼吸と締めはサンチンでしか身に付かない」といわれるほど、すべての土台となる重要な型です。
サンチンの型で養う「内外(ないがい)」は、他のすべての型にもそのまま引き継がれます。
例えば、腕受けの「腕の角度」を例に挙げてみましょう。
他にある四つの型を稽古するときも、腕の角度はすべてサンチンと同じ角度になります。
型が変われば腕の角度が変わる、ということは絶対にありません。
この、腕の形や角度といった表に現れる部分が「外」になります。
表には現れない「内」の繋がり
一方で、中身の繋がりや、肚(はら)の状態。
これらは表に現れないので「内」になります。
この目に見えない「中身」もまた、他の四つの型にすべて引き継がれます。
やはり、型が変われば「内」が変わる、ということはありません。
つまり、当会が伝承する五つの型すべてに共通する、普遍の「内外」を養うのが、まさにサンチンの型なのです。
ですから、このサンチンの型を抜かして、いきなり他の型を稽古するというのは、極めて非効率ということになります。
目的は、身体をつくり変えること
あらためてお伝えしますが、当会の型稽古の目的は、単に型の分解や形(外)を覚えることではありません。
「身体をつくり変えること」です。
そう考えたとき、サンチンは身体をつくり変えるために最も最適な、究極の鋳型(環境)といえます。
そして、身体を内側から劇的につくり変えるために。
他でもない、「サンチンの呼吸」が最も重要になります。
普遍の土台(ハラ)を、まず最初につくる。
それが肚道空手のコンセプトです。
